武田クリニックメールマガジン 第124号
2008.10.15
酒井医師より
だいぶ秋らしくなってきましたね。
「秋は果物がおいしくてねえー」という声をよく聞くこの頃です。
暑い夏を越えて味覚の秋というぐらいですから確かにうなずけますが・・・
また、少しずつ寒くなってくると汁物をとることが増えてきます。
血圧が高めになってくる方もよくみられます。
秋もしっかり体に良いものをバランス良くとるようにしましょうね。
(味噌汁一杯の塩分量は1~2gになります。)
臨床検査技師 脇屋より
例年恒例となりつつある8月の酷暑、9月の残暑を乗りきり、何とか過ごしやすい10月となりました。
私が通勤に使用しているバイクのクラッチワイヤーが切れてしまいました。
かなり年季の入ったバイクですので、日ごろの点検をしなければと痛感しました。
そこで皆さんもこの時期に、お体の定期点検として、頸動脈エコーはいかがでしょうか?
頸動脈エコーは、心臓から脳に向かっていく首の血管の内側の厚さ、詰まりの有無、血液の流れ具合いを直接超音波で調べる事により、血管の状態を判断します。血管の内側の厚さは年齢とともに少しずつ厚くなってきますが、糖尿病・高血圧・高脂血症・喫煙習慣のある方・肥満の方は同年齢の方より肥厚しやすいのです。
血管の内側が厚くなると、そこに悪玉コレステロールのLDLコレステロールが、血管の内側に入り込み、血液を固める働きの血小板がくっ付き、どんどん盛り上がっていきます。これが何かのきっかけで、壊れて血液の流れにより脳の中へ入っていくと、脳の細い血管を詰まらせてしまいます。これが、脳梗塞と呼ばれています。難しい話はここまでとしまして、硬くなったり、詰まったりしてしまった血管をどう改善するのかといいますと、
1.血液をさらさらにする努力をする。
2.青魚を食べる(今の時期は「さんま」を焼いて大根おろしで。)
3.糖尿病の方はHbA1cを極力6%台にする、高血圧の方は血圧変動を少なくする。
4.運動をする。
などです。少しでも、気になられた方は安心して暮らしていけるように、 頸動脈エコーをお受けになられてはいかがでしょう?