武田クリニックメールマガジン 第160号
2010.04.15
守田医師より
やっと春らしくなり、お散歩にも良い気候となりました。
体を動かされていらっしゃいますか?
さて、昨年より検査項目の中に「eGFR」というのが入っています。
これは「推定糸球体濾過量」といって、腎臓の機能を表す指標です。
採血でわかる血清クレアチニン(これも腎機能を表す指標です)と、
年齢・性別から計算式を使って算出します。
血清クレアチニンよりも正確に腎機能を評価することができます。
このeGFRの値が60ml/min/l/1.73㎡以下、
もしくは尿所見異常(タンパク尿など)のどちらか一方、
もしくは両方が3カ月以上継続すると慢性腎臓病と診断すると定義されています。
これに当てはまっている方全てがどんどん腎機能が低下していくわけではありませんが、
注意深い観察が必要となります。
また、慢性腎臓病のある方は心疾患にもなりやすいことがわかっており、
腎臓以外への影響にも注意していくことが大切となります。
満開の桜も先日の冷たい雨でほとんどが散ってしまいましたが、
今年は天候が不安定だった分、いつもの年より長く楽しめた気がします。
私は自転車で通勤をしているのですが、時折桜の花びらの舞う中を走れる事があり、
そんな素敵な気分を味わえるのも、この季節の毎年の楽しみになっています。
さて、今日は当院で患者様に受けていただいてる検査の中で腹部超音波検査を受けていただく時の注意点をお話したいと思います。この検査は空腹の状態で受けていただく検査です。午前中の予約の方は、朝食を抜いていただき、午後の予約の方は、最後のお食事から5時間は空けていただく必要があります。ただし、水・白湯だけは、飲んでいただいても構いません。
当日のお薬(内服)は、血圧を下げるお薬は飲んできていただいて構いませんが血糖値を下げる働きのある食前のインスリンや内服薬は、打たずに飲まずに来院してください。わからない時は事前にお問い合わせいただくか、
打ったり飲んだりされずに来院され、検査後、その後のお薬の飲み方やインスリンの打ち方を医師にお訪ねください。
さて、今月末からゴールデンウィークに入ります。
鮮やかな緑を楽しみに、お出かけもいいですね。