武田クリニックメールマガジン 第509号
2022.09.30
【1】医師 佐藤(温)より
糖尿病治療薬と慢性腎臓病
SGLT2阻害薬は血中のブドウ糖を尿中に排泄し、血糖を低下させる糖尿病治療薬
として登場しましたが、幾多の臨床研究から慢性腎臓病の進行予防に優れた効果があることが明らかになりました。その結果、SGLT2阻害薬は慢性腎臓病を適応症とした治療薬としても使われることになりました。
慢性腎臓病が適応症の治療薬は世界初なので画期的です。
慢性腎臓病は、糖尿病、高血圧などが主な原因で、国内1330万人近くの患者様がいらっしゃるので、国民病ともいわれます。
そのままにして病状が進行して腎臓の機能が低下すると、将来的に人工透析に至るリスクがありますが、SGLT2阻害薬を用いることで慢性腎臓病の進行を抑えることができると考えられます。慢性腎臓病は高血圧症、貧血、虚血性心疾患、骨粗鬆症などを合併し、夏の脱水も病状悪化の危険因子で、定期的な通院と食事療法、運動療法、血圧管理、貧血の治療、そして糖尿病がある場合には血糖管理が慢性腎臓病の進行を防ぐ上で大切になります。こういった多角的な治療を組み合わせることで症状の悪化や病状の進行を抑え、人工透析の開始を防ぐことができると考えられています。
慢性腎臓病が心配な方はご相談下さい。
【2】検査技師 間瀬より
こんにちは。臨床検査技師の間瀬です。
9月15日は敬老の日でした。しかし、2000年の法改正で祝日の一部を月曜日にして
連休にすると定められ、今年の敬老の日は19日ですが・・・
敬老の日は「多年に渡り、社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」だそうです。
65歳以上を高齢者としていますが、今は60歳代はまだまだ若々しい方が多いですね。
では、何歳から老人と言うのかわかりませんが、私はもう60歳。
老人と言われる歳に近づきつつありますが、気力、体力が衰えないよう精進したいと思います。
少しずつ秋めいてきました。
皆様、体調など崩さぬようご自愛ください。