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武田クリニックメールマガジン 第149号

2009.10.28

看護師 三谷より

最近、すっかり寒くなり、乾燥も強く、この時期は風邪やインフルエンザなど、感染症を引き起こしやすい季節でもあります。そこで、今日は風邪などを引いた時(シックデイ)に注意する点について、お話しをしようと思います。

病気になった時、私達の体は病気に対するストレスで、様々なホルモンを出しています。
そのホルモンは血糖を上昇させ、インスリンの分泌や働きも一時的に抑えるので、
インスリンの作用不足が一層進んで血糖が上昇します。

そのため、糖尿病の患者さんは、風邪などのすぐに治癒するような病気でも、油断は禁物なのです。
ではどのような対応をすればいいのでしょうか?基本的な対応について紹介します。

【1】温かくして安静を保ちましょう。
こうする事で、体力の消耗が防げるだけでなく、
抵抗力も高まるので感染症の悪化を抑える事が出来ます。

【2】このような場合には主治医に連絡し、早めに受診しましょう。
・全く食事が摂る事が出来ない。
・下痢や嘔吐が続く。
・腹痛が強い。
・38度以上の熱が続く。
・高い血糖値が続く。

インスリンや経口薬を服用している方は、服用量を主治医に相談しましょう。

【3】病状をチェックしましょう。
血糖値・体温・食事量・自覚症状などをチェックします。 
血糖値については、いつもより、回数を増やして測定しましょう。

【4】発熱や下痢、嘔吐があると脱水にもなります。
脱水は、高血糖を引き起こすことにも繋がりますので、
食事・水分・電解質(塩分やカリウムなど)をできるだけ、摂取するようにしてください。

・比較的食欲がある時→麺類やシチューなどを。
・症状が重い時→おかゆに梅干し、おじや、茶碗蒸しなど。
・脱水予防→味噌汁、スープなどがお勧めです。
       
ここまで、シックデイ時の注意点について述べてきましたが、
まずは手洗い・うがい・加湿をして風邪を引かないよう、予防を心がけてくださいね。


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